「やせ薬」の登場
「やせ薬」というのは日頃肥満に悩み、ダイエットに取り組んでいる人からすればまさに直球の言葉で、気にならない人はいないと思います。そうした期待を一心に集めたのが「ゼニカル」という薬で、当然、これは大変注目されている肥満治療薬となっています。
ダイエット関連のニュースはとにかく絶えることなく出てくるもので、それだけ注目する人も多いということでしょう。ダイエットの方法ひとつとっても、とにかく種類が多く、食事制限、各種エクササイズから始まって、プチ断食、置き換えダイエット、燃焼系のサプリメントまで、詳しく挙げていたら全てを記載することなどできそうにもない位です。
こうした各種情報が溢れている中においても「やせ薬」となれば、これはちょっと特別な存在です。前述の通り、これほど直球な表現はありません。「薬」であることもあって、これでダイエットできるなら、最も簡単で楽なダイエット方法になると想像してしまいます。
当然次に気になるのは、本当に効く「やせ薬」なのかどうかということでしょう。それで、いいも悪いも大きく話題になっているのが「ゼニカル」という薬です。正式には、肥満治療薬・脂肪吸収抑制剤「ゼニカル（XENICAL）」という名称で、アメリカのROCHE（ロシュ）社が開発した薬です。
その効果の概要ですが、食事から摂取した脂肪分を吸収しないようにするということで、そのまま体外へ排出させます。食事で摂取した脂肪をできるだけ吸収しないという方法そのものは、サプリメントのようなもので今までにも宣伝されていたわけですが、こちらは「薬」なのです。その点で効果のレベルが随分と違うようで、新しい概念の肥満治療薬とされているわけです。